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いまさら聞けない?WEB接客とA/Bテスト

最終更新日:2024/03/08

マーケティング用語としてよく耳にする「A/Bテスト」。WEBサイトのユーザビリティーやコンバージョンを改善するためには欠かせないとされるA/Bテストですが、イマイチ理解できていない、ざっくりとはわかるけれど実際やったことがないという方も多いかもしれません。WEB接客とA/Bテストについて見ていきましょう。

■どちらのパターンのほうがより効果が出せるかを見る

どちらのパターンのほうがより効果が出せるかを見る|<a href=チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア” width=”1024″ height=”” />

A/Bテストでは、webページなどのクリエイティブをパターンA、パターンBの2種類用意します。ウエブサイトにアクセスするユーザーを半分に振り分けて、どちらのパターンのほうがより効果が出せるかを検証します。例えば、ボタンの色ひとつとってもコンバージョンに影響するため、A/Bテストを繰り返し、小さな部分の改善を積み上げていくことが大切です。

 

■あの有名人も実施していた!A/Bテストで6000万ドルを集めた例

ボタン一つひとつまで、2種類のクリエイティブを作ってテストするなんて面倒だな…と感じるかもしれません。また、「本当に効果があるの?」と思うかもしれません。実は、A/Bテストの実施によって6000万ドルもの収益を上げた例があります。アメリカ大統領選挙です。オバマ前大統領の陣営は、インターネットでのマーケティングが巧みだったことでも知られています。2007~2008年の選挙の際はより多くの支持者を集めるため、A/Bテストによる公式サイトの改善を続けた結果、支持者を拡大させ、第44代アメリカ合衆国大統領として当選を果たせたと言われています。

オバマ氏の陣営は、公式サイトのメインビジュアルを6種類(動画と写真を3パターンずつ)とコンバージョンボタン4種類用意し、6×4の24パターンでA/Bテストを実施しました。その結果、もっとも成果を挙げた組み合わせでは、メール会員登録率がオリジナルのパターンの1.4倍になったといいます。アメリカの大統領選では、一般市民から候補者への献金がよくみられますが、会員登録してくれた人は平均21ドル献金するとされています。A/Bテストの実施による支持拡大で、寄付金が6,000万ドル、選挙ボランティアが28万8,000人、メール会員数が288万人増えたと考えられるそうです。

(参照:Optimizely「How Obama Raised $60 Million by Running a Simple Experiment」 )
(参照:juicer「あの大統領も140%の成果改善。アメリカ大統領とA/Bテストの意外な関係」)

オバマ大統領|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

■手軽にできるのが強み、しかし課題も

A/Bテストは、小さな部分改修なので、大きな手間をかけずに実施できることが強みです。マーケティングの専門家に依頼せずとも、ツールがあれば担当者でも実施できます。ただ、オバマ氏の成功例では、テスト中に公式ページには約31万の訪問があり、各クリエイティブは13,000回程度表示されたと言われています。A/Bテストはある程度のサンプルを確保しないと正確な効果が測定できないといわれるので、PVが少ないサイトだと、サンプルが必要数に達するまでに時間がかかるかもしれません。また、ページ内に複数の要素がある場合には、一つひとつについて個別にA/Bテストを実施する必要があります。複数の要素を同時にテストしてしまうと、どの変数によって変化がもたらされたのかが分からないためです。

■WEB接客とA/Bテストの違い

WEB接客とA/Bテストの違い|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

WEB接客とA/Bテストを混同している人もあるかもしれません。WEB接客は、サイトを訪れたユーザーをパーソナライズして「個客」としてとらえて、その接遇に知恵を絞ります。一方、訪問客の中でもっとも人気の高いチャンピオンページを調べるA/Bテストは、ユーザーを「マス」としてとらえて施策するという点が異なります。WEB接客ツールの中には、A/Bテストの機能を備えているものもあります。ランディングページからの直帰率が高い場合や、SEOや広告などの集客施策によって流入数は十分なのにコンバージョンにつながらない場合など、予算や工数をかけずとも手軽に実施できるA/Bテストを試してみてもいいかもしれませんね。

 

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AIsmiley編集部

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