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最終更新日:2020/3/19

無料で使えるOCR(光学認識技術)アプリにはどんなものがある?

  • 編集部記事

無料で使えるOCR(光学認識技術)アプリにはどんなものがある?|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

画像、写真から文字を認識するOCR(光学認識技術)。昨今は、オフィス向けの優良ソフトウェアだけでなく、スマホにインストールして気軽に使えるフリーのアプリも登場しています。そんなスマホのOCRアプリでは、どのような機能が備わっていて、どのようなことができるのでしょうか。そこで今回は、仕事でも役立つ、無料で使えるOCRアプリの情報や活用法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

■マイクロソフト、Android端末のスマホ向け無料ExcelアプリにOCRを搭載へ

OCRは、事務作業の効率化に向けてさまざまな業種・分野で取り入れられていますが、オフィス向けソフトの雄、マイクロソフトも自社製品で積極的にOCR機能を取り入れています。

2018年秋にアメリカ・フロリダ州で行われたカンファレンスで発表され、話題を呼んだのは、Android端末のスマホ向け無料Excelアプリに搭載される「Insert Data from Picture」という機能です。Android端末のスマホのカメラ機能を使い、紙文書に書かれた数字と文字をデータとしてExcelに落とし込むことができます。

大量の紙文書から数値をExcelに打ち込むときも、カシャカシャと文書を撮影し、範囲を指定するだけで、OCRによって自動的にデータ化してくれます。実装はもう少し先のようですが、これによってデータの入力作業が大幅にはかどりそうですね。

(参照:HYPER GADGET Microsoft Excelが進化!画像データからスプレッドシートにデータを自動変換する機能追加!)

 

■紙の文書やホワイトボードのメモを文字データ化する無料のOCRアプリ

■紙の文書やホワイトボードのメモを文字データ化する「Office Lens」|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

こちらもMicrosoftが提供している無料のOCRアプリ「Office Lens」です。内蔵カメラで撮影した画像やデータフォルダ内の画像を読み込んで、文字データ化することができます。WordやExcel、PowerPointといったMicrosoft Office形式で保存できるだけでなく、PDF形式で保存もできるのが大きな特徴です。

PDF形式で電子文書として保存しておけば、特定のキーワードでの検索などもできるようになるため、これまで以上に文書の保管や検索がしやすくなるでしょう。

操作方法も極めてシンプルであるため、誰でも手軽に利用することができます。スキャンする場合には、スキャンしたい対象にカメラを向けて撮影するだけです。光が反射してしまうと読み取れなくなる場合がありますが、斜めから撮影するなどして光の反射を抑えるようにすれば問題ありません。

無料のOCRアプリ「Office Lens」は複数のページをPDF化できないため、本格的にOCRを導入する場合には向きません。しかし、日常的なスキャンに用いる程度であれば充分な機能を備えているアプリといえるでしょう。

(参照:情報環境コミュニケーションズ 「Office Lens」でスマホがスキャナーに。文字認識機能で検索も可能なPDF文書化 | クラウドで生産性向上)
(参照:Appliv Microsoft Office Lens|PDF Scan)

 

■無料のストレージサービスGoogleドキュメントのOCR機能で名刺データを管理

GoogleドライブとGoogleドキュメントで名刺を管理しよう|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

無料で使えるストレージサービスといえば、Googleドライブ。このGoogleドライブに保管した画像は、文書閲覧用ツールの「Google ドキュメント」のOCR機能で、テキストデータ化が可能です。この2つのサービスを連携させて、名刺管理に役立てましょう。

まずは、Googleドライブに「名刺」と名前を付けたフォルダを作ります。このフォルダを開いている状態で、「+」ボタンからカメラを立ち上げて名刺を「スキャン」します。「Google フォト」と連携させて写真をアップロードさせるというやり方も可能ですが、これだと日常で撮影した写真と名刺画像が混雑してしまいますので、「名刺」フォルダを開いた状態でスキャンしたほうが作業しやすいでしょう。

スキャン画像はPDFで保管されます。ファイルがGoogleドライブにアップロードされたら、ブラウザの「Google Chrome」で「drive.google.com」にアクセスします。最初はスマホ版サイトが表示されるので、パソコン版に切り替えます。

Google ドライブにアクセスした後、先ほどアップロードした画像を開き、ツールバーのサブメニューボタンから「アプリで開く」→「Google ドキュメント」を選びます。すると、自動的にOCR処理が始まり、数秒で名刺画像から抽出した文字データが新規のテキスト文書として保存・表示されます。

GoogleドライブとGoogleドキュメントのメリットは、無料で使えるGoogleのサービスだけで名刺のデータ化ができるという点です。一方でデメリットは、画像ファイルと文書ファイルの2つで1つの名刺を管理しなくてはならない点です。ほかの名刺保管サービスと使い勝手を比較しながら、最適な管理方法を検討してみてください。

なお、このGoogleドライブとGoogleドキュメントを連携させるやり方では、名刺以外の文書ももちろんデータ化が可能です。抽出したデータを他のアプリに貼り付けることもできるので、使い方次第ではいろいろ便利になりそうですね。

■Adobeもスマホ向け無料スキャンアプリでOCR搭載

Adobeもスマホ向け無料スキャンアプリでOCR搭載|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

このほか、Adobeスマホ向けの無料スキャンアプリ「Adobe Scan」も、名刺やホワイトボードの文字をスキャンできる機能を提供しています。OCR機能により、文字列のテキスト検索や抽出も可能です。

Adobe ScanでPDFファイルを作成する際に、書類、フォーム、ホワイトボード、名刺のモードが選択できるのが便利です。名刺モードを選択すると、名刺に含まれるデータをスマホの連絡先に自動で追加できます。これなら、名刺のデータ管理も気軽にできそうですね。

(参照:ケータイWatch 無料スキャンアプリ「Adobe Scan」がホワイトボードや名刺モードに対応)

 

■オンラインでOCRを使用できる「OnlineOCR.net」

OnlineOCR.netは、その名前の通りオンラインでOCRを使用できるサービスです。無料で利用することができ、操作方法も極めてシンプルなので、手軽にOCRを使用したい人にはおすすめのサービスといえるでしょう。

オンラインで使用できるので、もちろんコンピュータにソフトをインストールする必要もありません。文字認識を行えるのは、PDFスキャンされたドキュメントや、写真やデジカメによってキャプチャされたイメージなどです。

使用方法としては、「ファイル」をクリックして文字認識を行いたいファイルを選択し、言語と出力フォーマットを選択して「コンバート」をクリックするだけです。特に会員登録なども必要ないため、短時間で変換まで進めることができます。

注意点としては、1時間に15ファイル(複数のページにまたがるファイルの場合は15ページまで)の変換しか行えないという点が挙げられるでしょう。そのため、大量のファイルを変換したい場合には時間を見ながら操作するか、サインアップ(登録)を行ってから利用する必要があるでしょう。

 

■サイトにアクセスしたり電話をかけたりすることができる「Smart Lens」

Smart Lensは、文字を認識する機能が備わっているのはもちろんのこと、電話番号と認識した場合には電話をかけることができたり、URLと認識した場合にはアクセスすることができたりと、利便性が追求されたアプリです。

56の言語に対応しているため、日本語以外の言語を対象に文字認識を行いたい場合などに向いているでしょう。ただし、手書きのテキストは認識することができないため注意が必要です。

また、有料のOCRと比較すると正答率は低い傾向にあるため、日本語以外の言語で文字認識を行う場合には、その結果が正しいものでるか、しっかりと確認する必要があります。あくまでも無料アプリであることを理解した上で、活用していくことが大切になるでしょう。

 

■スキャンした文字をクラウドに保存できる「CamScanner」

「CamScanner」は、PDFとしてデータを保存するのはもちろんのこと、Dropboxなどのクラウドにも保存することができるアプリです。クラウド上に保存すればスマホだけでなくパソコンで閲覧することもできるようになるため、さまざまな用途で活用できるのではないでしょうか。

手書き文字も認識できるという点は大きな特徴のひとつですが、やはり有料のOCRと比較すると正答率は低い傾向にあるため、読み取りを行った後にはしっかりと確認することが大切になります。

 

■無料OCRを活用すれば、効率的にデータ入力ができる

今回ご紹介した無料アプリ以外にも、OCR機能が使えるアプリは数多く存在しますので、お気軽に試してみてはいかがでしょうか。ちなみに、スマホアプリならではのOCR活用法なども存在します。

たとえば、「レシートを読み込んで家計簿の作成に活用する」というものがあります。家計簿をつける上で、日々の出費を記入する作業は欠かせません。しかし、一つひとつのレシートを確認しながら手作業で入力していくのは大きな手間です。

そのような場合にOCRのアプリを活用すれば、カメラでレシートを読み込むだけで簡単に文字データ化できるわけです。また、読み込んだデータを特定のフォルダに格納しておけば、日付ごとに分類したり、必要な時に検索したりすることも容易になります。

このように、無料OCRアプリを活用すれば効率的にデータ入力を行えますので、ご紹介した方法以外にもさまざまな形の活用法がありそうですね。

最近では、マイクロソフトやGoogle、Adobeといった事務作業に欠かせないソフトウェアでも、スマホ向け無料アプリのOCR搭載が進んでいます。いつか、データ入力作業がすべてOCRに置き換わる日が来るかもしれませんね。

ビジネスにおいても、データ入力作業がすべてOCRに置き換わる日が来る可能性はあります。その時を想定して、まずは手軽に使用できる無料OCRアプリの活用から始めてみてはいかがでしょうか。

 

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