AIsmiley Magazine

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業態業種別-AIの導入活用事例-

2019/7/17

手書き文字も瞬時にデータ化!AI OCRソリューションがスゴイ

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IT化やペーパーレス化が叫ばれる中でも、多くの日本企業はいまだに大量の紙文書と闘っているのが現状ではないでしょうか。毎月大量に送られてくる様式がばらばらの請求書など、データ化したくとも追い付かない紙文書はまだまだ多いものです。そうした紙文書のデータ化に一役買っているのが「AI OCRソリューション」です。光学認識技術(OCR)とAI・人工知能を組み合わせることで、請求書のような非定型文書だけでなく手書き文字も瞬時にデータ化することができます。

 

■古くて新しいOCR技術、きっかけはAI

日本におけるOCRの技術は古く、1960年代までさかのぼります。最初に導入されたのは、郵便物の仕分け機でした。このOCRを活用した日本の仕分け機の技術は年々洗練され、今では海外で外国語の郵便物を仕分ける機械にも採用されています。

決して目新しい技術とは言えないOCRですが、昨今の働き方改革の流れでにわかに脚光を浴びている状況です。それはやはり、OCRとAIを組み合わせた「AI OCR」の誕生によるところが大きいと考えられます。

以前のOCR技術では、基本的に活字(印刷された文字)の項目の位置が決まった文書(定型文書)を読み取り、データ化するのがメインとなっていました。しかし、AI OCRの誕生で読み取れる文字の幅が広がり、書き手のクセが表れる手書きの文字や、項目の位置がばらばらな非定型文書も読み取れるようになりました。

また、以前は汚れがあったり文字が不鮮明だったりすると正しく変換されず、最終的には人の目を通して修正する必要がありました。しかし、AIの導入により文意から文字を変換することが可能になったため、いまや、OCRの読み取り精度は99%ともいわれるほどです。

(参照:働き方改革ラボ 「AI-OCR」とは?手書き文字も認識するの?OCRの機能を解説!)

 

■働き方改革の達成にOCRは必須

OCRは、ペーパーレス化を進めるために必須ともいわれます。紙文書は保管する場所を必要としますが、OCRでデータ化すれば、そうしたスペースは必要なくなります。また、データをサーバー上で一元管理することで、検索性が向上します。さらに、オフィスで紙文書のファイルを参照しなくても、サーバーに接続さえすればデータにアクセス可能です。働き方改革で推進されているリモートワークの拡大にも必須の技術だといえるでしょう。

 

OCRの読み取り精度は99%と言われますが、人間が入力したとしても100%正確ということはあり得ず、どこかで入力ミスが発生するものです。人間は24時間365日休みなく働くことはできませんし、疲労がたまったり、単調な作業に飽きてくると精度が低下したりします。一方でOCRは年中無休、一定のペースで作業ができます。

一般的な業務で利用するレベルであれば99%でも十分な読み取り精度だと言われますが、100%を目指すなら間違った個所だけ人の手で直すということも可能です。それでも、一からの手入力に比べれば、かなりの工数削減になるはずです。

労働人口が縮小し、人間の役割が単純作業から付加価値の高い業務へとシフトせざるを得ない中、データ入力のような定型業務がOCRのようなソフトに代替されるのは自然な流れだといえるでしょう。

 

■オーダーメイドのスーツやシャツを採寸した手書き書類もOCRでデータ化

オーダーメイドのスーツやシャツを採寸した手書き書類もOCRでデータ化|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

オーダーメイドのスーツやシャツを手掛けるFABRIC TOKYOでは、顧客の寸法を採寸した手書きの書類をOCRでデータ化し、クラウド上で管理しています。ユーザーはいつでも自分のサイズデータにアクセスでき、いちど店舗で採寸してしまえば、次回からはネット上でスーツ・シャツのオーダーが可能になります。

データ入力だけなら採寸しながらタブレット端末に直接打ち込むという方法もありますが、オーダースーツの世界では、ただメジャーで測るだけでなく紙の上で緻密な計算が必要になります。そのときの採寸書をOCRでデータ化するという手法を採用しています。

以前は手書きの採寸書をスタッフがエクセルに入力するために13~15分ほどかけていたものが、今ではスキャンのみになったため、労働時間を月180時間削減できたそうです。

このように、AIによってOCR技術がアップデートされ活用が広がっています。日本の働き方そのものをアップデートするためにも、OCRの活用が期待されます。

(参照:Tegaki Tegaki.ai導入事例「AIで残業がなくなった」月間180時間の労働時間を削減したAI導入事例が美しすぎる)