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業態業種別-AIの導入活用事例-

最終更新日:2019/7/12

人間の感情をAIが分析?感情認識技術の活用事例


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視覚認識、行動認識など、AIやロボットの性能はどんどん人類に近づいています。昨今では、人間が持つ感情をAIによって読み取ろうとする感情認識技術の研究が進められており、幅広い産業分野での活用が進められている状況です。今回は、感情認識技術の活用事例についてまとめました。

 

■史上初の米朝首脳会談、両首脳の隠された感情をAIが分析

2018年6月12日にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談。世界が固唾を飲んで見守った歴史的な出来事を独自の切り口で報道したいと考えたテレビ東京は、翌日のニュース番組でAIによる感情認識技術を活用しました。

利用したのは、CACの動画分析サービス「心sensor(ココロセンサー)」です。心sensorは、34のフェイスポイントの動きを基に、21種類の表情認識、7種類の感情認識、2種類の特殊指標(「ポジティブ/ネガティブ 」「表情の豊かさ」)を分析します。
米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が会談や署名式の際に見せた微妙な表情をAIが分析し、両者の心の内を読み取りました。両首脳の発言の際に「35%くらいの恐怖」を検知するなど、興味深い結果が得られたとのことです。

 

(参照:CACオフィシャルサイト 米朝首脳会談をAIが分析~テレビ東京の報道番組でCACの動画分析サービスを活用)

 

■テキストデータから書き手の感情認識

感情認識技術には、顔の表情や声の高さ、話すスピードなどが判別基準としてよく用いられます。一方、ユーザーローカルが開発した「ユーザーローカル感情認識AI」は、テキストデータから書き手の感情を認識します。

同システムでは、数千万件の口コミデータをAIに学習させて、文章を「喜び」「好き」「悲しみ」「恐れ」「怒り」の5感情に分類して数値化します。

通常、文章から書き手の感情認識をする場合、文章をまず単語に分解して、各単語の持つ意味から分析する手法が一般的です。一方、このシステムでは、文字の並び方のパターンや文末の細かなニュアンス表現をディープラーニング技術でとらえ、感情認識します。

この技術は、アンケート調査の自由記入欄のような定性データの数値化や、SNSや商品レビューの炎上防止、コールセンターのカスタマーサポート記録の精査、人事面談や日報などの記録の分析に役立てることができるでしょう。

(参照:MarkeZine 文章からユーザー感情を自動判定!ユーザーローカルが「感情認識AI」を提供開始)

 

■AIチャットボットの女子高生「りんな」、感情と共感も可能に

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日本マイクロソフト開発したのは、AIチャットボットの女子高生「りんな」です。ユニークな受け答えで人気のりんなは今、「感情と共感」まで獲得しようとしています。

同社では、りんなのスマホ向けプログラムに、最新の画像認識エンジン「共感視覚モデル(Empathy Vision model)」を採用。りんなが目にした風景やモノに対して、その認識結果を述べるだけでなく、リアルタイムで感情のこもったコメントを伝えるというものです。

例えば、「人間と犬が散歩している」風景について。従来のAIであれば「人間です。子どもです。犬です。木です」というように、見たモノをそのまま分析するだけだったでしょう。一方、この共感視覚モデルを採用したりんななら「カワイイ子どもと犬だね!今日はいい天気だから、お散歩楽しそう」というように、自然かつ感情を持った受け答えが可能です。

りんなにはこれまで、テレビ放送の放送実績をテキスト化したデータベース「TVメタデータ」を取り込んで、人工知能がどのように人間と感情を共有するかを検証する取り組みなども行われています。人の感情に寄り添う「エモい」AIとして、女子高生りんなの進化はどんどん進んでいます。

(参照:MarkeZine スマートフォン向けAI「りんな」が登場!「共感視覚モデル」搭載で“感情のこもった”会話が可能に)
(参照:MarkeZine 人工知能と人間は感情を共有できるか、「女子高生AIりんな」にTVの放送実績データを取り込み研究へ)

 

■AIやロボットは人の感情に寄り添う存在へ

AIの実用的な活用が進む中、ロボットやAIに求められる役割は、単なる問い合わせや検索への回答に正しい結果を返すというシンプルなものから、より人の感情に寄り添ってアシストする形に変わりつつあります。人間の感情をリアルタイムで読み取る感情認識技術が果たす役割は、ますます重要になるでしょう。

 

 

 

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