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日本発の音声感情認識スタートアップに世界が注目

最終更新日:2024/03/04

音声認識のAI技術といえば、米アップル社の「Siri」やGoogleのアシスタント、Amazonの「アレクサ」などのイメージが強く、日本勢は残念ながら遅れをとっていると言わざるを得ません。そんな中、「音声感情解析」の技術を持つ日本のスタートアップが世界の注目を集めています。

■音声認識技術に「感情」を持ち込み独自のAI技術に

エンパス(Empath)は2018年、ルクセンブルクで開催されたカンファレンス「ICT Spring」のピッチコンテストで優勝し、一気に注目を集めました。 ルクセンブルクはヨーロッパの小国ですが、金融の要衝としても注目を集めており、通話アプリケーションのスカイプが本社を構えるほか、楽天やAmazonも拠点を置いています。
エンパスが注目された理由は、音声認識技術に「感情」を持ち込んだためです。「音声感情解析」という耳慣れない言葉は同社の造語と言ってもよく、それだけ革新的かつオリジナルな技術だといえるでしょう。
音声感情解析では、人の話す声のトーンやピッチ、速さなどをAIが解析し、その中から「喜び」「平常」「怒り」「悲しみ」の4つの感情と元気度を判断します。話す内容ではなく、音声という物理的な対象から判断するので、言語によらないのも大きな特徴です。

(参照:WIRED 日本発、「音声感情解析」のスタートアップに世界が注目)

 

■感情認識AIを大手企業や外国政府など40カ国の500社以上が採用

エンパス社の技術は既に世界的に高く評価されており、40カ国の500社以上が活用しています。先には、アラブ首長国連邦(UAE)が進める「幸福事業」での採用も決まったそうです。ドバイ政府のシステムにエンパスの技術を導入し、国民の幸福度を示す各種データの分析に活用するとのことです。

このほか、NTTドコモ、富士通、リクシル、フィリップスなども導入企業として名を連ねています。

例えば、家電メーカーのフィリップスでは、感情と照明を連動する機能を開発。会話が盛り上がっている時は照明の色を暖色に、気分が沈むと寒色にというように、その場の人々の感情の動きに合わせて、ムードを盛り上げます。

また、リクシルでは、次世代レジリエンスホーム「家+X」において、ユカイ工学が開発した見守りロボット「BOCCO」とエンパスの音声感情解析技術を組み合わせて、子供の気分状態を可視化します。

このほか、ロボットとの音声対話や運転中の集中力を高めるための環境整備、バーチャル面接など、さまざまな分野に応用が可能です。

 

Empathの詳細を見る

 

■メンタルヘルスやコールセンターでも感情認識AIの活用が広がる

エンパスがまず着目したのは、メンタルヘルスの分野でした。NTTドコモの協力を得て、東日本大震災で被災者のケアにあたるスタッフに音声解析ツールを搭載したタブレット端末を配布。スタッフの心のケアに役立てました。

 

また、エンパスでは自社でストレス解析アプリ「じぶん予報」を開発。ユーザーはスマホにダウンロードした「じぶん予報」に音声を入力し、日々のストレス量を解析します。「じぶん予報」は順天堂大学医学部(公衆衛生学)教授の監修を受けており、単なるゲームアプリではなく企業の衛生管理や労務管理で使われることを想定しているといいます。職場のストレスによる過労やメンタルヘルス問題が社会問題化する中、従業員の健康管理は企業の社会的責任となっているからです。

 

エンパスの音声感情解析AI技術は、コールセンターでの活用も進められています。顧客の音声から感情を認識することで、顧客がオペレーターの対応に満足しているのかどうかを数値化し、対応スキルの向上やオペレーターの評価の可視化につながります。オペレーター自身の音声も分析することで彼らの感情も認識し、ストレス具合や仕事へのモチベーションなどをみることで、離職防止にもつながるでしょう。

このように、エンパスの音声感情認識技術は、音声解析×感情というユニークさが注目を集め、多くの産業分野に応用が試みられているのです。

(参照:Empathオフィシャルサイト)

 

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AIsmiley編集部

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