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2019/5/29

「創造するチカラ」は人間だけのもの?クリエイティブ×AIの事例が秘める可能性

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昨今、生産性の向上が叫ばれる中で「ルーティンワークはAIに任せて、人間は付加価値が高くクリエイティブな業務に専念すべき」という発言を耳にすることもあるでしょう。ただ、本当にクリエイティビティ(創造力)は人間だけが持つモノであり、AIにそういった才能はないのかという疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。
実はいま、人間だけが持つとされた創造的分野においても、AIがめざましい発展をとげているのです。

 

■京都のスタートアップから「存在しないファッションモデル」が誕生

京都のAIスタートアップ、データグリッドは2019年4月、実在しない人物の全身画像生成を行う「全身モデル自動生成AI」を開発したと発表しました。

同社では、2018年6月にアイドル自動生成AIを開発し、「存在しないアイドル」を生み出すことに成功しています。ただ、このアイドル自動生成AIは顔のみでしたが、今回は全身画像の生成に成功しました。そしてGAN(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれるディープラーニングを応用したAIに大量のモデル画像を覚えさせることで、「存在しないモデル」を生み出すことが可能になったのです。

生み出されたバーチャルモデルたちは、アパレルECや広告での活用が期待されています。

(参照:PR TIMES データグリッド、実在しない人物の全身画像生成を行う「全身モデル自動生成AI」を開発)

【データグリッド】全身モデル自動生成AI | [DataGrid] Model generation AI

 

■広告はAIが作る「One to One」アプローチの時代へ

広告媒体が多様化する中で、従来のマス向け広告の効果は減退し、個人個人の嗜好やペルソナに合わせた広告クリエイティブが必要とされています。

ただ、広告クリエイティブの制作には多くの打ち合わせを重ね、デザインの作成、テストの実施などさまざまな工程が必要とされます。数パターンのクリエイティブであれば従来のやり方でも制作可能ですが、「One to One」でのアプローチとなると、気の遠くなるような作業となるでしょう。

その点、大量のデータ処理はAIがもっとも得意とする分野です。このAIのデータ処理能力の高さを活用した広告のクリエイティブ制作の可能性に注目が集まっています。

電通グループでは、AIを活用したバナーの自動生成ツールが開発されています。これは、5秒で広告バナーが制作できるというものです。できあがった作品は、過去の同様の広告を参考にクリック率をシミュレーションし、効果が高いとされるものを選んでいきます。何千枚もの試作品の中からすぐれたものを数点選ぶという使い方も可能になるでしょう。

(参照:ITmedia NEWS 電通、広告バナーをAIで自動作成 1枚当たり5秒以内)

 

■AIが作ったバーガーキングの「不気味なCM」

ただ、AIによる広告制作が万能かというと、残念ながらまだその段階には到達していないようです。

ファストフードチェーンのバーガーキングでは、AIによる広告制作にチャレンジしています。何パターンものファストフードの広告をAIに覚えさせてCMを作ったところ、一見ラップ調に韻を踏んではいるものの、意味不明なフレーズを連発するなんとも不気味な広告になってしまいました。「それは鶏だったが、今はチキンフライだ」という、一見当たり前ですが食欲が失せるようなコピーまで登場する始末です。

バーガーキングはこの不気味な広告たちをYouTube上でも公開していますので、AIが作り出すファストフードの世界観をぜひ体験してみてください。

(参照:Gigazine バーガーキングがAIにCMを作らせたらとんでもないデキになった)


Burger King | Chicken Fries beat Potato loser

 

■クリエイティブな作業はAIに奪われる?

このほか、マイクロソフトが開発したAIが、バロック絵画の代表的な画家レンブラントの「新作」を生み出した事例なども報告されています。

実は、一見クリエイティブに見える創作物でも、実は過去の類似作品の積み重ねであったということはよくあります。AIの強みは大量のデータを瞬時に処理する点にあるため、「クリエイティブな作業がAIに奪われる」と指摘する声もあるようです。

「創造力は人間にのみ備わった才能」とはいえなくなる未来がすぐそこまで迫っているのかもしれません。

(参照:毎日新聞 レンブラント「新作」発表)

 

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