ディープラーニングを活用したAIによる画像認識技術がビジネスの現場でも活躍しています。
製造業のものづくりから、セキュリティ分野、医療、小売りまで、さまざまな場所で画像認識技術が活用されているのです。
今回は、画像認識技術でできることと、その活用事例をまとめました。
■医療画像診断技術の活用で専門医をサポートした事例
画像認識技術の「目」は、医療現場にも大きな変革をもたらそうとしています。
医療現場では、レントゲン画像やMRI(磁気共鳴)画像、CT(コンピューター断層撮影装置)画像などさまざまな画像技術が取り入れられ、画像と専門医による診断により、病気の原因を特定していきます。
これまで、専門医の経験に基づいて判断されてきたこうした画像診断技術をディープラーニングでAIに学習させたら医療業界に大きなインパクトをもたらすことは、疑いようがありません。
この分野で一歩先を行くのが、東大発のスタートアップ、エルピクセルです。
同社は、医療、製薬、農業などライフサイエンス領域の画像解析ソリューションを開発しており、2018年10月にはオリンパス、CYBERDYNE、富士フイルムなどから第三者割当増資により30億円を調達するなど、注目が集まっています。
2014年創業の同社は、東京大学や国立がん研究センターといった国内の最先端医療機関と協力し、AIを活用した画像診断支援技術やソフトウェアの開発を手掛けています。
2017年には、医療画像診断支援技術「EIRL(エイル)」を発表。
近年、CTやMRT、内視鏡など医療画像技術が進歩したことで、専門医の取り扱うデータが急増しています。
一方で、こうした画像から病巣を読み取れる専門医はごくわずか。
EIRLは、現場で膨大な画像と向き合う専門医の業務負担をサポートするためのプロダクトとして期待されています。
■画像認識技術の活用は中国勢が躍進。Alibaba、センスタイム(商湯科技)の事例
画像認識技術は、小売りでも活用が進んでいます。
特に今後の伸びが期待できるのは、オンライン通販(Eコマース)分野です。
Eコマースの世界的大手、中国のアリババ・グループは、早くからオンライン通販サイトに画像検索技術を取り入れています。
アリババの通販サイト「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tmall)」では、欲しい商品の写真をアップロードすると、サイトに掲載されている膨大な商品の中から類似のものを見つけ出してくれます。
アリババによると、Eコマースプラットフォームに関するユーザーのクレームは大きく2つに集約されるといい、ひとつは「欲しいアイテムを見つけるのが困難」、もうひとつは「アイテムが豊富すぎて混乱する」というものだそうです。
自分の欲しい商品写真をアップロードするだけで類似商品を探し出す画像検索は、こうしたユーザーのクレームを解決する手段なのです。
この技術を支えているのは、マシンラーニングとディープラーニングを活用したアリババ独自の画像検索エンジン「Image Search」。
アリババは2009年に画像認識や文字認識を研究する研究所、図像和美研究団を自社内に設立し、人工知能による商品検索アルゴリズムを開発しています。
顔認識技術の新興企業として注目されるのが、香港に本拠を置くAI・人工知能企業「センスタイム(商湯科技)」です。
同社は自動運転技術の開発でホンダと提携しているほか、高度な技術力からクアルコム、シャオミ、ファーウェイなどとも研究開発を推進しています。
アリババは2018年、シンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングスとともにこのセンスタイムに6億米ドルを投資しています。
加えて、アリババは2017年に顔認証ソフトウェア「フェイスプラスプラス(Face++)」を開発した中国スタートアップの「メグビー(Megvii Technology Inc)」にも投資しており、画像認識技術を重視しているのは明らかです。
今後も、無人コンビニなどの分野で顔認識技術の活用を強化していくとみられます。
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