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業態業種別-AIの導入活用事例-

最終更新日:2019/12/26

最先端の画像認識AI技術をフリー(無料)で使ってみよう!

  • 編集部記事

最先端の画像認識技術をフリーで使ってみよう!|AI・人工知能製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるメディア

セキュリティ分野から製造業、小売り、医療など、活用範囲が広がる画像認識技術。AI・人工知能も搭載され、ディープラーニングやマシンラーニングなどの技術も活用されるようになり、ますます精度が上がっています。こうした最先端の画像認識技術をフリーで試してみてはいかがでしょうか。

■画像認識技術が注目を集めている理由

画像認識技術が注目を集めるようになった要因のひとつに、2012年に行われたILSVRCという画像認識コンテストでの出来事が挙げられます。2012年以前は、毎年1~2%という単位でエラーの確率が減少されていたそうです。しかし、2012年に参加したトロント大学のチームは、約10%のエラー率減少に成功させたため、大きな注目を集めました。そして、そのトロント大学のチーム深層学習(ディープラーニング)が用いられていたことから、AIを搭載した画像認識に大きな注目が集まるようになったのです。

ディープラーニングが普及されるようになったことで、「非構造化データ」も処理することができるようになったという点も、注目すべきポイントでしょう。非構造化データとは、写真や動画、文章などの、構造が定義されておらず定型的に扱えないデータのことです。

たとえば、従来のシステムを活用して「花の画像であること」を判断させるためには、花びらや葉の形・色など、細かな部分までエンジニアが定義する必要がありました。しかし、深層学習(ディープラーニング)の場合、大量の画像データを学習させることで特徴を自動的に取得し、花の種類を判断することができるようになるのです。

深層学習(ディープラーニング)の普及によって、こういった非構造化データを扱えるようになったため、これまでは人間の眼でしか判断できなかったタスクなども自動化できるようになりました。それに伴い、医療や製造業といった業界でもイノベーションが起き始めている状況です。

ここからは、そんな画像認識AI技術の力を体感することができる無料サービスをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
 

■無料で画像認識AIが作れる!Twitter発のWebサービス「AIメーカー」

無料で画像認識AIが作れる!Twitter発のWebサービス「AIメーカー」 |AI・人工知能製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるメディア

「手相占い」「犬と猫を見分ける」「バイクメーカー判別機」など、ユニークなオリジナルのAIを簡単に作れるとして話題を呼んだのが、エンジニアの2z(@2zn01)さんが公開したWebサービス「AIメーカー」です。

タグと教師データとなる画像を用意するだけで、専門知識がなくても簡単にAIによる画像認識サービスが作れてしまいます。Twitterアカウントと連携させた上で、例えば「犬」「猫」など識別させる画像のタグを入力します。各タグに対応する画像データをアップロードするか、画像検索機能での入力も可能です。画像データは、「Bing Image Search API」から自動収集することもできます。これらを学習データとしてAIに学習させれば、画像認識AIの完成です。

完成したプログラムは「みんなのAI」として無料公開されます。ユーザーがさまざまなAIを作成・公開して話題を呼びました。
 

■画像から文章を生成!Microsoftの無料画像認識AI「Computer Vision API」

Microsoftでも、画像認識技術を用いたAIが無料で提供されています。Microsoftが提供しているのは「Computer Vision API」という画像認識AIで、最大の特徴としては「画像解析によって文章を自動生成してくれる機能」が備わっている点が挙げられるでしょう。

一般的な画像認識AIの場合、たとえば花の画像を解析させると「Flower」という単語とともに、その画像が花であることの確率などを算出してくれます。しかし、Computer Vision APIで花の画像を解析させると「a red flower with green leaves」といった文章が生成されるのです。

そのため、Computer Vision APIを活用してプログラミングを書けば、「AIに画像を解析させてタイトルを付けさせる」といったことも自動化できるか可能性があります。残念ながら現段階では日本語に対応していませんが、今後のさらなる可能性を感じられる画像認識AIといえるのではないでしょうか。
 

■GoogleやEコマースで画像認識AIのスゴさを体感しよう

GoogleやEコマースで画像認識のスゴさを体感しよう|AI・人工知能製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるメディア「AIsmiley」

意外なところにも、最先端の画像認識技術を体感するチャンスが隠れています。そのうちのひとつとして挙げられるのが、Googleの人気サービスのひとつである「Google翻訳」です。

英語をはじめ、外国語の情報に触れるために活用したことがある方も多いでしょう。2006年に開始されて以来、1日1400億語以上が月5億人以上のユーザーによって翻訳されています。以前は、黒人のカップルを「ゴリラ」とタグ付けしてしまったこともあるGoogleの画像認識AIですが、最近は各段に精度が上がっていると評判です。以前は、ちんぷんかんぷんな文章でしか翻訳できなかったGoogle翻訳も、ディープラーニングの成果により、かなり読みやすい洗練された文章での翻訳が可能になりました。

Googleは最近、Google翻訳サービスにも画像認識技術を応用しています。外国語の文章をスマホのカメラなどで撮影してアップロードするとデータ化して翻訳してくれるというものです。

そしてもうひとつ、無料で最先端の画像認識技術を体験できる場としておすすめなのが、中国のネット通販サイト「淘宝(タオバオ)」です。

淘宝(タオバオ)画像認識AI技術|AI・人工知能製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるメディア

 

Eコマースの世界最大手、アリババ・グループは、自社内に画像認識や文字認識を研究する研究所、図像和美研究団を設立しており、人工知能による画像検索アルゴリズムを使用した画像検索エンジン「Image Search」を自社通販サイトにも搭載しています。

漢字がびっしり並んだ中国語のサイトは一見とっつきにくいかもしれませんが、使い方は簡単です。検索窓の横にあるカメラのアイコンをクリックすると、カメラロールもしくはカメラで撮影した写真をアップロードできます。画像検索エンジン「Image Search」が、「淘宝(タオバオ)」の膨大な商品ストックから、アップロードされた画像と類似の商品を探し出します。

Eコマースの欠点は、商品数が膨大すぎて、なかなか欲しい商品にたどり着けないことです。検索キーワードから欲しい商品のイメージを再現するのは思うようにいかないものですが、「Image Search」であれば画像をアップするだけなので、「雑誌で見たあのバッグ」や「ブランド名がわからないけどカッコイイと思った靴」も、画像ですぐに検索できます。

日本人による、「淘宝(タオバオ)」の画像検索マニュアルもネット上で多数公開されていますので、そちらも参考にしてみてください。

 

■AIを活用した画像認識技術は身近な存在になりつつある

■AIを活用した画像認識技術は身近な存在になりつつある|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

このように、企業のサービスにもAIを活用した画像認識技術が導入されつつある状況ですが、他の業態においても画像認識技術の導入は日々進んでいる状況です。その代表例として、セキュリティ分野が挙げられるでしょう。

これまでは、配置した警備員の肉眼で異常の有無を確認するというのが一般的な防犯対策でした。もちろん、防犯カメラを設置している施設も多々存在していますが、それらはあくまでも「犯罪が起きる瞬間・起きた後の確認」に使用されていたわけです。

しかし、AIを搭載した監視カメラであれば、異常を事前に察知することもできるようになります。また画像認識技術によって特定の犯人像を学習させておくことで、映像から犯人を洗い出すことも可能なのです。

実際にセキュリティ会社のALSOKでは、NTTドコモと連携し、「監視カメラが異常を感知した場合に、警備員を呼び出す仕組み」の開発が進められています。

まずは商業施設やオフィスなどでの導入が進んでいる状況ですが、このAIを活用した画像認識技術は日々身近な存在になりつつあるため、将来的には一般家庭にも多く普及されていく可能性も高いでしょう。

(参照:ALSOKオフィシャルサイト ALSOK とNEC、5Gを活用した高度な警備サービスの実現に向けた実証実験を実施)

 

■医療での活用も進む画像認識AIの技術

■医療での活用も進む画像認識AIの技術|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

また、医療の分野においても画像認識技術が活用され始めている状況です。理化学研究所の画像情報処理研究チームでは、すでにAIを用いた画像認識技術によって早期胃がんの高精度な自動検出法を確立しています。

これまでは人間の目で判断するしかありませんでしたが、AIを用いた画像認識技術によって「人間の目では確認できなかった異常」も発見できるようになったのです。

より早く異常を発見することができるようになるため、今後さらに早期治療を行いやすくなっていくことが予想されます。

(参照:理化学研究所 AIを用いた超音波検査における影の自動検出)

 

■「フリーの画像認識AI」が当たり前の世の中がやってくる

このように、画像認識技術はすでに多くの業態において導入されており、その技術を無料で体感することができるサービスも増えてきています。そんな画像認識技術の核ともいえるディープラーニングやマシンラーニングで最も大切なのは、教師データとなる大量のデータを集めてAIに学習させることです。だからこそ、大手IT企業は無料で最先端技術を公開しているといえるでしょう。蛇口をひねれば水が出るように、画像認識技術をはじめとしたAIを気軽に使えるのが当然の世の中になるかもしれません。

また、今後はより多くの企業が画像認識技術の導入を検討するようになることが予想されます。そのような場合に画像認識技術についての知識を得る術として、フリーで画像認識技術を体験できるサービスは役に立つはずです。

画像認識技術の進化が進み、より身近な存在になった時にしっかりと使いこなせるようにするためにも、あらかじめAIについて関心を持っておくことが重要となるでしょう。

 

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