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2019/1/16

中国EC大手・アリババを支える機械学習画像検索エンジン「Image Search」とは

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中国EC大手・アリババを支える機械学習画像検索エンジン「Image Search」とは|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人工知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

中国のEC最大手アリババ・グループといえば、日本ではQR決済の「アリペイ(Alipay)」などでもおなじみですが、その成長力には目を見張るものがあります。

いまや世界最大級のECサイトとなったアリババを支えるのが、機械学習画像検索エンジン「Image Search」です。

今回は、日本のIT大手やエンジニアも注目する「Image Search」の秘密を探ってみましょう。

 

■欲しいものを的確に見つける機械学習画像検索エンジン「Image Search」、導入で成約15%UP

欲しいものを的確に見つける機械学習画像検索エンジン「Image Search」、導入で成約15%UP |チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人工知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

アリババのECサイト「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tmall)」では、マシンラーニング(機械学習)とディープラーニング(深層学習)を活用した画像検索エンジン「Image Search」を活用した画像検索が導入されています。

これは、スマホで撮影した写真やスクリーンショット、カメラロールに保存した画像を読み込ませるだけで、ECサイト上に出品されている膨大な商品写真の中から類似のものを探し出してくれる機能です。

例えば、バッグの画像を検索すると、同じようなデザインの商品画像が一斉に表示されます。

欲しい商品のイメージを言語化して検索するのは容易ではありませんが、この機能であれば頭の中で描いている商品イメージを的確に再現し、商品を見つけることができるのです。

日本のECで画像検索を導入しているサイトはまだまだ少ない中、欲しい商品を的確に見つけ出すことで、商品が見つからずユーザーが購入を諦めてしまうことを防ぐこの機能は、アリババの成長力のひとつとも言えるでしょう。

日本で機械学習画像検索エンジン「Image Search」の販売を手掛けるSBクラウドによると、タオバオでは毎日1,700万人以上が画像検索を利用し、機械学習画像検索エンジン「Image Search」の導入によってユーザーのクロージング(成約率)が15%向上したといいます。

機械学習画像検索エンジン「Image Search」は検索精度の高さのほか、検索リクエストに対して数ミリ秒単位で返答するレスポンスの速さや、100億件以上の商品情報を登録できる拡張性も強みです。

アリババは以前からスマホで撮影した写真を使って商品検索する機能を備えていましたが、商品の特長抽出は難しかったといいます。それが、ディープラーニングを活用することで可能になりました。

アリババクラウドでは、ECだけでなく写真共有サイトや写真SNSにも機械学習画像検索エンジン「Image Search」を導入する提案を行っています。

機械学習画像検索エンジン「Image Search」では類似の画像や同一テーマの画像を探し出す一般画像検索も可能。

APIで画像検索エンジンを作成すれば、数億枚の写真の中からぴったりのものを探し出せるようになります。

 

■機械学習画像検索エンジン「Image Search」を搭載した世界最大級のECアリババ、そのインフラにも注目

機械学習画像検索エンジン「Image Search」を搭載した世界最大級のECアリババ、そのインフラにも注目|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人工知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

今や毎年恒例となったアリババ・グループの「独身の日」。

11月11日という「1」が4つ並ぶ日であることから、バレンタインデーやクリスマスなどカップルで華やかに祝う行事に対抗して、さみしい人を応援するための大規模なECセールが実施されます。

その規模は年々拡大し、いまや中国本土のみならず中華圏全体や東南アジアにも波及。

アリババ・グループは今年、「独身の日」セールでなんと308億ドルもの売上げを記録しました。

これは、欧米の一大ショッピングデーとして知られるサイバーマンデーとブラックフライデーの売上げを足したものの倍です。

独身の日セールにおいて注目されたのは、その売上規模だけではありません。

その膨大な取引を支えるECインフラにも注目が集まりました。

アリババ・グループのEC基盤となるアリババクラウドは、ピーク時に32万5000件の注文を同時処理したのです。

そして、決済システムの「アリペイ」は前年比41%増となる15億件もの決済取引を処理したと発表されています。

いまやパブリッククラウド市場で世界第3位に躍り出た「アリババ・クラウド」。

「独身の日」セールは、アリババのECを支えるクラウド、決済システム、物流網とあらゆるインフラ能力をお披露目する絶好の機会でもあるのです。