Studio Ousiaが提供する最先端自然言語処理技術を搭載した新AIモデルSōsekiがオープンベータに入り、企業からのPoC利用受付を開始しました。Sōsekiを搭載したDemoを3月16日(火)から3月20日(土)にオンライン開催のSXSWに出展します。
このAIニュースのポイント
- Sōsekiは社内文書を検索しやすくし、生産向上に寄与するAIツール
- Sōsekiがオープンベータに入り、企業からのPoC利用受付を開始
- デモをSXSW Onlineに出展
Studio Ousiaが提供する最先端自然言語処理技術を搭載した新AIモデルSōsekiがオープンベータに入り、企業からのPoC利用受付を開始しました。Sōsekiを搭載したDemoを3月16日(火)から3月20日(土)にオンライン開催のSXSWに出展します。
■高精度で意味抽出ができる、事前学習済みモデルSōseki
Sōsekiは登録された文書を読解し、問い合わせに対して蓄積された知を活用して返答することができるAIモデルです。問い合わせに用いられたキーワードが一致しない場合も適切に該当箇所を抽出することができます。Sōsekiは世界最先端のモデルで、自然言語処理における5つのベンチマークで最高精度を達成しています。
- Open Entity (entity typing)
- TACRED (relation classification)
- CoNLL-2003 (named entity recognition)
- ReCoRD (cloze-style question answering)
- SQuAD 1.1 (extractive question answering)
2020年12月に開催されたEfficient Open-Domain Question Answering Competitionにおいては、Systems under 6GB trackにてFacebook社についでランキング2位を獲るなど話題のAIです。言語モデルが獲得している言語知識に加え、Wikipediaなどに蓄積されている世界知識も獲得できるディープラーニングモデルによって、Sōsekiは高い回答精度を実現しました。
■社内文書からボットをすぐに生成
Sōsekiは増え続ける社内文書を検索しやすくし、生産向上に寄与するツールとして開発されました。
Sōsekiの特徴
- 使用にあたって、まずSōsekiが検索対象とする文書を登録します。Sōsekiは登録文書を読解し、問い合わせに最も適切な該当箇所を検索することができるようになります。
- Sōsekiは事前学習済みモデルのため、教師データを準備する必要がありません。
- SōsekiはSDKとして提供され、あらゆるシステムと連携することができます。
- オプションとして提供される文書検索WEBアプリを利用することで、すぐに利用を開始することができます。
Sōsekiは既に小売りでのマニュアル検索支援、水道設備会社での技術文書検索、IT企業での社内文書検索の利便性を高めるツールとして提供しており、有用性が検証できたことから、オープンベータに移行し、法人からのPoC受付を開始します。
■SXSWにSōsekiのデモを出展
自然言語処理技術の進化をより多くの方に理解していただき、Sōsekiの有用性を体感していただくため、オンライン開催されるSXSWにSōsekiのデモを2つ出展することが決定しました。
Demo1:トリビア・マスター
Sōsekiは大規模データベースの検索に利用することができます。Wikipedia上に何万人によって蓄積された知をSōsekiで検索できるようにしました。
皆さんの知っているトリビアをSōsekiが答えられるか、ぜひ試してみてください!
Demo2:セッション・ナビゲーター
Sōsekiは多様な分野のテキストを理解することができます。SXSWで開催されるセッション情報をデータベースに格納し、Sōsekiで検索できるようにしました。twitterで @AiSoseki に対して興味・関心をつぶやくと、Sōsekiがオススメのセッションを返信してくれます。SXSWの500を超えるセッションの中から、興味に合ったセッションを見つけるのにご活用ください。
We also have a Trivia Master showcasing at #SXSW
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I asked #Sōseki what is SXSW?
Sōseki’s answer is … annual conglomerate of film! https://t.co/qRpH5GFPsF— AiSoseki (SXSW session navigator) (@AiSoseki) March 13, 2021
Sōseki曰く、英語が苦手でもわかる面白いセッションはマーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督を務めたルッソ兄弟のトークだそうです。
AI文書検索ツール導入を検討中の方はこの機会にデモでお試ししてみてはどうでしょうか。