AIsmiley Magazine

AIsmiley編集部によるAI・人工知能関連のコラム、ニュース、サービスなどの情報をお届けします

業態業種別-AIの導入活用事例-

2018/11/16

新人ドライバーがベテランドライバーなみの売上げに?!「AI×タクシー」で起こす変革

  • 運輸・物流・交通
  • 営業支援・インサイドセールス
  • 需要予測・ダイナミックプライシング
  • 自動車・タクシー

新人ドライバーがベテランドライバーなみの売上げに?!「AI×タクシー」で起こす変革|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

海外では米系のウーバーやLyft、中国の滴滴出行や東南アジア最大手のグラブ、インドネシアのゴジェなど、アプリを使った配車サービスが伸びています。
日本では規制が厳しく、海外のように自家用車を使った配車サービスはまだ本格化していませんが、タクシー×AIの動きは進んでいます。

■未来のタクシー需要予測をお知らせ:NTTドコモの「AIタクシー」

未来のタクシー需要予測をお知らせ:NTTドコモの「AIタクシー」|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

NTTドコモが展開する「AIタクシー」は、AIを使い、タクシー需要予測の情報を配信するサービスです。

従来、どのエリアに行けば効率よく乗客を乗せられるかは、運転手の経験とカンにゆだねられた部分が大きいものでした。

また、知らないエリアまで乗客を乗せた後、なじみのエリアまで空車で戻ることも多く、燃料や時間のロスが発生していました。

一方、「AIタクシー」では、携帯電話ネットワークの仕組みを利用して作成される人口統計データと、タクシーの運行データなどを活用し、自動でタクシーの需要予測を実施。

現在から30分後までのデータについて、10分おきに配信します。

これは、人の流れがリアルタイムにわかる携帯電話というネットワークをもつNTTドコモだからこそできるデータ分析といえるでしょう。

実際、東京無線協同組合が組合に所属する6社26台のタクシーで実施した実証実験では、「AIタクシー」の需要予測は実際の乗車実績と約93%も合致していたとのことです。

「AIタクシー」を導入することで、運転手には人の多いエリアに向かうことで効果的に乗客を乗せられるため、空車のまま街を走行する時間が減り、稼働率が上がります。

また、知らないエリアでも効率的に乗客を見つけられるので、燃料のロスも防げます。

そして、電車の遅延やイベント開催といった非日常的な混雑によるタクシー需要の急増にも対応することができ、乗客側にもタクシーの待ち時間の短縮というメリットがあります。

これまでベテラン運転手のスキルとされていた乗客の需要予測をテクノロジーの力で実現し、ベテランドライバーから新人ドライバーまで提供することで、売上げの平均化に加えて新人ドライバーの働きやすさ向上につながりました。

うまく乗客を見つけられずに退職していく運転手も多い中、離職率の低下を実現することで、人手不足に悩むタクシー会社側にもメリットとなっているのです。

(参照:docomo「人工知能がタクシー需要を予測「AIタクシー」で実車率アップ」

 

■AIでタクシー業界に変革を:タクシー会社とソニーで作る「みんなのタクシー」

AIでタクシー業界に変革を:タクシー会社とソニーで作る「みんなのタクシー」|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

グリーンキャブ、国際自動車、寿交通、大和自動車交通、チェッカーキャブらタクシー会社5社と、ソニー、ソニーペイメントサービスによる新会社「みんなのタクシー」は、AIを活用したタクシー関連サービスの創造に向けて設立されました。

2018年度中には、タクシー配車サービスや決済代行サービス、後部座席広告事業などの開始を目指しています。

都内を中心に移動サービスを提供するタクシー会社と、AIを活用したタクシーの需要予測などのテクノロジーを提供するソニーがタッグを組み、全国のタクシー事業者が利用できるプラットフォームの設立を目指すとしています。

 

(参照:Sony Payment Service「みんなのタクシー株式会社が事業会社へ移行

~ AI技術を活用した新たなタクシー関連サービスの創造に向けて ~」

 

■AI活用サービスの競争激化、効率的な営業目指し

AI活用サービスの競争激化、効率的な営業目指し|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

東京五輪に向けて、公共交通機関の拡充が求められる中、タクシー業界でもITやAIを活用した取り組みが競争を増しています。

ここで紹介した2事例のほかにも、ソフトバンクが中国の配車サービス大手滴滴出行(Didi Chuxing)と新会社を設立して試験提供を始めるほか、ディー・エヌ・エー(DeNA)と神奈川県タクシー協会によるAIを活用したタクシー配車アプリ「タクベル」などが登場しています。

タクシー業界では深刻な人材不足が懸念されており、経験の浅いドライバーにもベテランなみの効率的な営業が求められているといいます。

タクシードライバーの生産性は経験の差によって約2倍もの違いがあるともいいますが、AIを活用することで、新人ドライバーとベテランドライバーの集客差が縮まることが期待されています。

そして、集客の効率化を図るためにも、自社にマッチしたAIをしっかりと比較検討していくことが重要となるでしょう。

 

(参照:IT media NEWS「AIで誰でもベテランタクシー運転手に 事業者横断のタクシー配車アプリ「タクベル」が横浜・川崎でスタート」