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2020/9/25

在庫を最適化する上で欠かせない「需要予測システム」とは?

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在庫を最適化する上で欠かせない「需要予測システム」とは?|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

蓄積されたデータを活用して予測することを得意とするAIは、近年さまざまな業界で導入され始めています。特に、これまで担当者の経験が必要とされていた「需要予測」を自動化するシステムには多くの注目が集まっているのをご存知でしょうか。

ビジネスにおいて「需要の可視化」はさまざまなメリットをもたらすわけですが、具体的にどのような仕組みで需要が予測されるのか、詳しく理解しておくことが大切になります。そこで今回は、需要予測システムの仕組みや活用事例などを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

■収益の最大化を支援する「需要予測システム」とは

■収益の最大化を支援する「需要予測システム」とは|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

需要予測システムとは、蓄積されたデータの分析を行うことによって、在庫の最適化や収益の最大化などを実現するシステムのことです。一見、一連の作業すべてを自動化できる魅力的なシステムのように感じられるかもしれませんが、需要予測における一連の作業をすべて自動にできるというわけではありません。

より高い精度で需要予測を行うためには、「現状の業務把握」をヒアリングする必要があるからです。ただ、ヒアリングによって業務把握を行い、その上で「過去の実績」「天候による影響」といった要素を加えて需要予測モデルを構築していけば、より高い精度のシステムに仕上げることが可能になるのです。

そのため、最初に行われる「ヒアリング」という作業は、結果的に業務負担を大幅に軽減させる極めて重要なものであるといえるでしょう。また、適切なデータを活用し続けるためには、定期的なデータ検証・改善の作業も重要になります。

こういった作業を定期的に行うことで、在庫切れによる機会損失や在庫過剰による廃棄のリスクを軽減させることが可能になるため、結果的に収益の最大かにつなげることができるのです。

 

■需要予測システムの活用例

では、具体的に需要予測システムはどのような分野で活用されているのでしょうか。ここからは、いくつか代表的な活用事例をみていきましょう。

 

・株式会社ソラシドエア

・株式会社ソラシドエア|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

(参照:航空券 予約/空席照会/運賃案内|ソラシドエア)

崎県宮崎市に本社を置く航空会社、株式会社ソラシドエアでは、過去のデータをもとに需要予測を行い、さまざまな利用条件・価格のチケットを設定し、そのチケットの提供数や販売のタイミングなどを決定していく「座席販売割当計画」が行われています。

ただ、この計画は基本的に担当者の経験に基づいて進められていくため、どうしても作業に多くの時間を割かなければならない状況が続いていました。また、近年の路線拡大などにより、業務量が増加していたことも大きな課題となっていたそうです。

これらの問題によって担当者の負荷が高くなってしまい、顧客データ分析などによるサービス品質の向上に時間を割くことができない状況が続いていたといいます。そのような背景から、株式会社ソラシドは、コムチュア株式会社が提供する需要予測システムを導入する決断に至ったのです。

コムチュア株式会社が提供している需要予測システムは、システム構築だけでなく、運用・保守サービスや継続的なビッグデータ分析サービスなども併せて提供しているため、これまで担当者の経験に基づいて行われていた座席販売割当計画も、自動化させることが可能になりました。属人性をなくすことによって、業務の平準化と効率化を実現することができたのです。

より高い精度で座席販売割当計画を進められるようになったこと、そして担当者の負担を大幅に軽減できるようになったことは、需要予測システム導入の大きなメリットといえるのではないでしょうか。

 

・スポーツ競技場運営会社

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スポーツ競技場の運営会社でも、需要予測システムは活用されています。スポーツ競技場の運営会社の中には「投資判断の基準を設けるためにも、次年度の売上予測制度が必要」という声が多く、その売上予測制度を実現するためのシステムが必要とされていました。

そこで、あるスポーツ競技場運営会社では、データの可視化を行ったり、1競技場での年間売上金額の予測を行ったりすることで、上記の課題を解決していくという対策を行ったそうです。そして、更なる詳細分析を行うべく、需要予測システムの導入に至ったといいます。

システムの導入にあたり、これまでに蓄積された競技場のデータやオープンデータを活用して日単位で売上を分析するとともに、機械学習を活用した高精度の予測モデルを作成していきました。

これにより、各競技における売上金額を高い精度で予測することが可能になり、予測対象を拡大したり、更なる精度改善施策を提案したりすることも可能になったそうです。そのため、運営コストの最適化につなげるきっかけにもなった事例といえるのではないでしょうか。

 

■電力の需要を予測するシステムも

■電力の需要を予測するシステムも|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

(参照:Weathernews Inc.オフィシャルサイト)

また、少し毛色の違った活用事例としては、電力の需要を予測するシステムも一例として挙げられるでしょう。このシステムを活用しているのは、世界最大の民間気象情報会社の株式会社ウェザーニューズです。

ウェザーニューズでは、独自のAIを用いた電力需要予測システムを開発し、そのシステムを活用した「電力需要予測サービス」を提供しています。このシステムは、電力会社が保有している消費電力などの最新のデータと、ウェザーニューズの気象データを活用し、AIが30分ごとに学習を繰り返して電力需要を予測していくというものです。

2020年4月1日から、サミットエナジー株式会社で同サービスの運用を開始したところ、導入からわずか1週間で、電力需要予測計画の効率化によるコスト削減効果、需要予測の精度向上が実現されたといいます。そして、精度検証によって同システムの有効性を確認できたことから、サミットエナジーでの採用が正式に決定したのです。今後こういったサービスの活用はさらに広がっていくかもしれません。

 

■需要予測システムがさまざまな分野で活用される時代へ

今回は、需要予測システムの仕組みや活用事例についてご紹介しました。すでに、さまざまな分野で需要予測システムが活用され始めていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

今後、さらに需要予測システムの活用の幅は広がっていくことが予想されます。どのような分野で需要予測システムが活用されていくのか、そして私たちの生活にどのような変化をもたらすのか、ますます目が離せません。

 

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