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業態業種別-AIの導入活用事例-

最終更新日:2020/8/14

人工知能が検査?病院におけるAIの活用事例とは?

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人工知能が検査?病院におけるAIの活用事例とは|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

近年はさまざまな業界でAI・人工知能が活用され始めており、業務効率化や生産性向上につなげています。そのような中で、病院は一年中多くの患者さんで混雑している機関でもあり、場合によって1時間以上の待ち時間が発生するというケースも少なくありません。

ただ、最近はこうした医療の分野においてもAIが少しずつ活用され始めており、今後病院においてもAIが多く実用化されていく可能性は十分に考えられるのです。では、具体的にどのような形でAIが活用され始めているのでしょうか。今回は、病院におけるAIの活用事例について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

■AI搭載型予約システムの活用によって混雑を回避

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(参照:医療特化型 診療予約システム「メディカル革命 byGMO」で病院・クリニックの経営を改善)

冒頭でもご紹介したように、病院では1時間以上の待ち時間が発生するケースも珍しくありません。しかし、最近ではAIを活用した予約システムによって混雑を回避するという方法を取り入れている医療機関も多くなってきています。

たとえばGMO医療予約技術研究所が提供している「メディカル革命」というシステムでは、深層学習(ディープラーニング)を活用したキャンセル対策機能が備わっています。これは、アカウントごとに蓄積したデータを学習モデル化し、特定の予約ごとにキャンセル予測を行うという仕組みです。

さらに、医療スタッフの代わりにロボットを導入し、無人受付を実現することも可能です。昨今は医療機関の人手不足も深刻化しているため、AIを活用したシステム・ロボットの活用によって業務効率化を図れるという点は大きなメリットといえるでしょう。

また、AIを活用した予約システムによって混雑を回避できれば、病院を訪れる患者さんもより快適に診察や検査を受けられるので、双方にとって大きなメリットがあるといえるのではないでしょうか。

 

■イギリスではAIが診断を下す「AIドクター」が登場

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(参照:Babylon Health UK – The Online Doctor and… | Babylon Health)

イギリスの医療スタートアップ「Babylon Health」では、スマートフォン向けの医療診断チャットボットアプリを提供しています。このアプリは、患者が「頭が痛い」などの症状を入力すると、その入力に応じてAIがいくつかの項目を提示し、その項目から当てはまるものを選択する形で「問診」が行われるという仕組みです。

吹き出し型のチャットのような対話形式で問診が進められ、最終的には症状に関するアドバイスが表示されます。英国在住者は既にこのアプリを利用し始めており、「自分でネット検索して症状を推測するより、信頼感が持てる」といった声もあがっているそうです。

ただし、Babylon Healthのサイトには「診断ではなく、リスク要因と統計に基づいたヘルスケア情報であって、医者に代わるものではない」という注意書きがあります。そのため、日本で提供されているお手軽系のヘルスケア系アプリと大差ない印象を受けてしまうかもしれません。

しかし、日本のヘルスケア系アプリとは大きく異なる点があります。それは、イギリスの国営医療サービス事業である「国民保健サービス」(National Health Service)と協業体制を築いているという点です。一見、ヘルスケア情報を提供するだけのアプリのように感じられるかもしれませんが、「Babylon Health」に関しては「初期診断」機能が提供されているということです。

イギリスは、日本と同じように国民皆保険制度のもとで医療が行われています。ただ、日本とは大きく異なる部分もあり、その代表例としては「どの医療機関に駆け込んでも保険適用で診察や検査を受けられるわけではない」という点が挙げられるでしょう。

緊急時以外は、「GP」と呼ばれる総合医療医(かかりつけ医のようなもの)に診てもらわなければなりません。ただ、イギリスにおいても医師不足は深刻であるため、GPの予約を撮ろうとしても数週間待たされてしまうケースも決して少なくないといいます。そのような状況を踏まえれば、「Babylon Health」を活用して手軽にアドバイスを受けられるという点には多くのメリットがあるといえるのではないでしょうか。

また、Babylon Healthは、国の機関と共同で「GP at Hand」というAIドクターによる医療サービスも開始しています。チャットボットでの診察に加え、テレビ電話形式で登録医師との面談を行うこともできるそうです。人間の医師による診断が必要かどうかを判断してもらえるため、医療機関の混雑緩和にも一役買っているといいます。

このように、多くの医療におけるAI活用には多くのメリットがあるわけですが、批判的な意見が多く出ているのも事実です。有効性や危険性、そして費用対効果なども含めて検証を続けていく必要があるでしょう。

 

■医師不足が深刻化する日本におけるAIの役割

イギリスではすでにAIが医療の分野で活躍し始めていますが、日本は現時点でAIによる診断が認められていません。仮にAIが「腫瘍である可能性が高い」と判断しても、最終的な判断に関しては人間の医師が行わなければならないということです。

これを踏まえると、医療においても自動車の自動運転における法的な論議と類似する部分があるということがお分かりいただけるでしょう。2019年5月28日に成立した、自動運転を想定した「改正道路交通法」では、システムが運転を担うレベル3の自動運転が条件付きで認められました。しかし、「いかなる場合においてもドライバーが即座に運転を交代できる状況であること」が前提条件となっています。つまり、最終的な責任はやはりドライバー(人間)であるということなのです。

自動運転による交通事故が発生した場合、その責任はAIと人間どちらにあるのかという議論は長く続いていますが、こういった倫理、法律、社会的課題といった部分の議論は時間をかけて行っていく必要があるでしょう。

そしてそれは、自動運転だけでなく医療の分野においてもいえることです。医師不足が深刻化している昨今において、長時間勤務を強いられている医師も決して少なくありません。日本においてAIが診断を下せるようになるのはまだ先の未来かもしれませんが、医師不足の現在においてAIが「支援」してくれることの価値は大きいといえるのではないでしょうか。

よりスピーディーに診察や検査を受けられるようになることは、患者側にも多くのメリットがあることなので、今後のさらなるAI技術の発展にも期待が集まります。

 

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