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2020/4/6

薬剤師の仕事がなくなる?AIの実用化で薬剤師に与える影響とは?

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薬剤師の仕事がなくなる?AIの実用化で薬剤師に与える影響とは?|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

昨今はさまざまな分野でAI・人工知能の実用化が進んでおり、私たちの日常生活において欠かせない存在になりつつあるといっても過言ではありません。そのため、最近では「将来的にAIに仕事を奪われてしまう職業」を予測した記事なども多くなっています。

薬剤師の仕事においても電子化は進んでいるため、「将来的にはAIに仕事を奪われてしまうのではないか」といった不安を持たれている方も少なくないでしょう。そのため、今回は薬剤師にスポットを当て、「AIが将来的にどのような影響を与えるのか」という点を詳しくご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

■薬剤師の主な業務内容とは

■薬剤師の主な業務内容とは|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

AIが薬剤師に与える影響についてご紹介していく前に、まずは薬剤師の業務内容がどのようなものなのか、詳しくみていきましょう。

基本的に、薬剤師の業務内容は就職先によって異なります。一般的に薬剤師と接する機会があるのは病院や薬局ですが、これらの場所以外でも多くの薬剤師が働いています。たとえば、製薬会社や化粧品メーカー、食品メーカー、保健所などです。しかし、こういった場所で薬剤師と接する機会はほとんどないため、やはり「薬剤師=病院、薬局」というイメージを持たれている方が多いかと思います。

とはいえ、そのイメージは決して的外れなものではなく、実際に薬剤師が多く働いているのは病院や薬局ですので、ここからは病院や薬局で働く薬剤師の主な業務内容についてみていきましょう。

 

1.調剤業務

調剤業務とは、病院で発行された処方箋をもとに薬を調剤する業務のことです。この業務が薬剤師の中心的な業務となります。基本的に、処方箋には先発品が記載されていますが、患者さんが希望する場合などには後発医薬品(ジェネリック医薬品)を処方するケースもあります。場合によっては、いくつかの薬剤を調剤した上で患者さんに提供するケースもあります。

 

2.服薬指導業務

服薬指導業務とは、患者さんに処方した医薬品の服用方法を説明する業務のことです。どのタイミングで服用するのか、一度にどれだけの量を服用するのかなど、適切な服薬の方法を説明する必要があるため、特に重要な業務といえるでしょう。また、飲み合わせや副作用が存在する場合には、その説明もしっかりと行う必要があります。

 

3.薬剤管理

薬剤管理とは、患者さん一人ひとりの処方状況や、次の調剤タイミングなどを保存・管理する業務のことです。患者さんに適切な処方を行う上で重要な業務であることは言うまでもありませんが、在庫を適正化するという点においても重要な業務といえます。より的確な服薬指導を行うためにも、薬剤管理によって記録をしっかりと残しておくことが大切になるわけです。

 

4.その他

上記3つの業務がメインですが、それ以外にも在宅医療やOTCの販売・相談といった業務が存在します。

 

■AIは「事務処理」などの正確性が問われる業務に活用され始めている

■AIは「事務処理」などの正確性が問われる業務に活用され始めている|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

薬剤師の主な業務内容がお分かりいただけたかと思いますが、これらの業務がAIに奪われてしまう可能性はあるのでしょうか。AIはすでに人間よりも優れているというイメージを持たれている方も多いかと思いますが、必ずしもすべての面においてAIのほうが優れているというわけではありません。つまり、業務によってはAIよりも人間が行ったほうが良いものが存在するのです。

逆に、「大量のデータを処理する業務」「大量のデータを利用した予測作業」「統計処理」といった業務に関しては、AIの得意分野といえます。そのため、薬剤師における「調剤業務」や「薬歴管理」といった業務は、AIが得意とする分野の業務なのです。実際、AIを活用した音声入力や予測変換などの機能が備わった薬歴システムなども活用され始めているため、こういった分野は今後さらに発展していく可能性が高いでしょう。

こういった点を踏まえると、「将来的にすべての業務をAIに奪われてしまうのではないか」と不安に感じてしまうかもしれません。しかし、AIにも苦手とする分野が存在するため、すべての業務を奪われてしまう可能性は低いと考えてよいでしょう。

たとえば、人間とのコミュニケーションが求められる業務や、共感したり強調したりするスキルを求められる業務、創造性(クリエイティビティ)を求められる業務などは、AIが苦手とする分野です。

それこそ、体調が悪くなったときにAIに心配されるのと、これまでに何度もコミュニケーションをとってきた信頼できる薬剤師に心配されるのとでは、安心感が大きく異なるでしょう。患者さんとコミュニケーションをとって信頼を深められるというのは、薬剤師だからこそできるものなのです。

また、今後は在宅で医療を行う患者さんに対する「在宅医療」が医療制度の中核を担っていくことが予想されています。その在宅医療においても、医療スタッフとともに地域住民とコミュニケーションを図っていくことが重要になるわけです。当然、AIがそのような業務を担っていくことは難しいと考えられるため、コミュニケーション能力は薬剤師に求められる重要なスキルとなるでしょう。

 

■AIと薬剤師がそれぞれ得意な分野を担っていく時代へ

今回は、AIが薬剤師に与える影響について詳しくご紹介しました。AIが得意とする業務に関しては、今後AIが担っていく可能性が高いものの、AIが苦手とする分野に関しては薬剤師が担っていく可能性が高いということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

患者さんとコミュニケーションをとったり、共感・強調したりするスキルに関しては人間のほうが優れているため、このような分野で力を発揮できる人材が重宝されていく可能性が高いでしょう。

服用指導業務において、ただ薬の服用方法を説明するだけでは、患者さんとのコミュニケーションによって必要な情報を得ることはできません。患者さんの声のトーンや表情などを読み取りながらコミュニケーションを取ることこそが、患者さんとの信頼関係を深めていくことにつながるのです。

相手の気持ちを汲み取りながらコミュニケーションを取ることは、患者さんの精神面を支えることにもつながるため、極めて重要な役割といえます。したがって今後は、AIがデータ処理や解析などの業務を担い、薬剤師がコミュニケーションを必要とする業務を担うという棲み分けが進められていく可能性が高いでしょう。

 

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