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業態業種別-AIの導入活用事例-

2018/10/26

自治体に誕生する「AI職員」、チャットボットで広がる可能性

  • 行政・官公庁・地方自治体

自治体に誕生する「AI職員」、チャットボットで広がる可能性1|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

「お堅い」イメージの地方自治体で、チャットボットを活用した「AI職員」を導入する動きが出ています。

今回は、「行政×AI」で見えてくる、チャットボットを活用した新たな取り組みについて見ていきましょう。

 

■行政サービスに関する疑問をAIチャットボットが解決:神奈川県川崎市

神奈川県川崎市では、三菱総合研究所とともに、ホームページに掲載されている「よくある質問(FAQ)」をはじめとする膨大な情報の中から、市民が必要とする情報を絞り込んで分かりやすく提供するために、AIを活用した問合せ支援サービスの実証実験に取り組んでいます。

川崎市では、平成28年度にも同様の実験を実施しており、その際は住民と行政の接点であり、職員の業務効率化効果や新たな行政サービスへの実感も期待できる子育て分野での実験を行っていました。

その際に、利用者アンケートにおいて「子育て支援以外でも使えるといい」という要望が最も多かったことを受けて、平成29年度には対象分野を行政サービス全般へと拡大しました。

実証実験の報告書によると、平成28年度の実験では、「AIを効果的に活用するためには、投入するデータの質的・量的向上が必須である」という結論に至ったそうです。

そこで、平成29年度に対象分野を行政サービス全般へと拡大するにあたり、ホームページ上のFAQデータの拡充といった、きめ細かな受け答えを可能とする取り組みを実施したと説明しています。

さらに、「雑談がもっとうまくなるといい」という要望もあったことから、回答不能時の返答にバリエーションを持たせたり、キャラクターに関する質問への回答を追加したりといった改善もしたそうです。

AI(人工知能)チャットボットを活用した 問合せ支援サービス実証実験|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

(参照:神奈川県川崎市「平成29年度「AI(人工知能)を活用した問合せ支援サービス実証実験」【実施結果報告書】」

 

 

■渋谷区、人気チャットボット「りんな」ベースのAI小学生に特別住民票を発行

東京都渋谷区が2017年、AIに特別住民票を発行したことが話題を呼びました。

彼の名前は「渋谷みらい」。小学校2年生のAIキャラクターです。IT経営者のお父さん、専業主婦のお母さん、高校生のお姉さんと渋谷区で暮らしています。

渋谷みらいはちょっとおませな性格で、コミュニケーションアプリの「LINE」を通じて誰とでもコミュニケーションが図れます。

彼の役割は、渋谷区に関わる人たちと仲良くなり、渋谷区の未来をつくること。渋谷区のイベントに登場したり、渋谷区報に連載コーナーを持っていたりします。

渋谷みらいの開発技術は、日本マイクロソフトの人気チャットボット「りんな」をベースにしています。

りんなと同様に「LINE」を通じてのおしゃべりのほか、しりとりなどのゲームをしたり、ユーザーが送った画像を渋谷駅前の「モヤイ像」風に加工してくれたりといったお遊びの機能もあります。

行政が一方的に情報を発信するのではなく、「一住民」としてのキャラクターを前面に押し出すことで、住民との距離感を縮めていく役割を担っています。

渋谷区、人気チャットボット「りんな」ベースのAI小学生に特別住民票を発行|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

(参照:東京都渋谷区「住民AI 渋谷 みらい」

 

 

■8,000人の保育所選考がAIのモデル化によりわずか数秒で完了:埼玉県さいたま市

待機児童問題が深刻化する中、保育園に入園するための「保活」についてもさまざまなメディアで取り上げられるようになっています。

昨今では、大都市を中心に保育園への入園希望者が増加したため、園児を各施設に割り振る「保育所入所選考業務」は複雑さを極めています。

この作業では、各保育所の定員に基づいて、各希望者の優先順位を決めて割り振っていかなければなりません。

自宅から保育所までの距離、家庭の収入や家族の状況、兄弟がいる場合に同じ保育所に預けたいかどうかなど。

埼玉県さいたま市では一連の作業を、20~30名の職員が1週間以上かけて実施していたといいます。

作業量が膨大であるばかりでなく、間違いが許されないという心理的負担も大きかったといいます。

そこで同市では、保育所の選考過程をモデル化し、AIによる処理を導入。

児童約8,000人の割り当てが数秒で完了するようになりました。

2017年8月には、人手による選考とほぼ100%合致するまで精度が高まったといいます。

8,000人の保育所選考がAIモデル化によりわずか数秒で完了:埼玉県さいたま市|チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア

(参照:「AIを用いたマッチング技術で最適な保育所入所選考を実現。さいたま市の児童約8000人の割り当てもわずか数秒で可能に~事例:さいたま市~」

 

■よりよい行政サービスのためにAIの導入を

「お役所仕事」などといいますが、利益を追求する民間に比べて、行政サービスはマンパワーに頼りがちな部分が多くあります。しかし、地方の過疎化や少子高齢化による人手不足が大きな社会問題となる中、あらゆる分野でAIやロボットを使った労働生産性の向上が不可欠になり、これは行政も例外ではありません。

よりよい街づくりと市民サービスの提供に向けて、AIの導入が必要とされる時代が来ているのです。そしてそのサービスを向上させるためにも、様々なチャットボットの比較検討が重要な作業になるでしょう。

 

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