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2020/3/11

自動運転にも必要不可欠!注目を集める「エッジAI」とは?

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自動運転にも必要不可欠!注目を集める「エッジAI」とは?|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

AI技術の発展に伴い、近年はさまざまな業界でAIが導入され始めています。医療や工業といった分野だけでなく、一見AIとは無縁のように思える農業や漁業といった業界でもAIを活用するケースが多くなってきているのです。そのため、AIは私たちの日常生活に浸透しつつある存在と言っても決して過言ではありません。

そのような中で、近年とくに注目を集めているのが「エッジAI」です。エッジAIは自動車の自動運転などに欠かせない技術のひとつであり、今後さらに注目される存在になっていくことが予想されます。そこで今回は、エッジAIの基本的な情報を詳しく解説していくとともに、今後エッジAIの活躍が期待される分野についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

■エッジAIとは?

■エッジAIとは?|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

クラウドAIという言葉を聞いたことはあっても、エッジAIという言葉は聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。クラウドAIの場合、GoogleやAmazon、Microsoft、IBMといった企業がクラウド上で提供しているサービスのことを指します。一方のエッジAIは、言葉通り「端」を意味するもので、端末機械や無線基地局などを指しているわけです。そのため、「スマートフォン」や「IoTの電化製品」などがエッジAIに該当します。

クラウドAIとエッジAIには上記のような違いがあるわけですが、クラウドには「膨大な量の学習データを蓄積した上で、CPUとGPUのパワーによって高速処理を行い学習モデル構築できる」というメリットがあることから、多くの企業がクラウド上でのサービス提供を行ってきていました。

また、最近ではIoTが普及し始めたことにより、状況も少しずつ変わりつつあります。IoTの普及により、端末が無線通信でデータ収集することも可能になり、クラウドに自動でアップしていく環境が整い始めているのです。ただ、こういったクラウドが前提のものでも、必ずしもメリットばかりというわけではありません。データ量が増加するにつれて通信料も高額になってしまうからです。

そして何より、データによってはクラウドにアップすること自体がハイリスクなものも存在します。機密情報などをクラウドにアップするのは、やはり危険を伴うと言わざるを得ないでしょう。

それに加え、よりスピーディーな処理が求められる場合、ネットを介して処理する必要があるクラウドでは時間がかかってしまう傾向にあります。そのため、近年は少しずつ端末側で高速処理を行う「エッジAI」への注目度が高まってきているのです。

 

■エッジAIの活躍が期待できる利用シーン

■エッジAIの活躍が期待できる利用シーン|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

エッジAIの活躍が特に期待される利用シーンの代表として挙げられるのは、自動車の自動運転です。自動運転は、近い将来実現することが予想されていますが、この自動運転はエッジAIの「高速処理」があるからこそ実現できる技術だと言われています。

自動運転の仕組みとしては、AIが画像認識によって前方車両や歩行者、信号などの情報を取得し、適切な判断を下していくというものです。ただし、自動車は時速40km以上のスピードで走行する場面も多いため、わずか0.1秒の判断の遅れが命取りになる可能性も決して少なくありません。そのため、歩行者が車道に飛び出してきたときや、車同士が衝突しそうになったときにネット越しでデータ処理を行っていては、その状況を瞬時に判断することができないのです。

また、自動運転を安全に続けるためには、走行状況の変化にも臨機応変に対応していかなければなりません。たとえば、自動車のタイヤが磨耗した場合、その自動車の運動形態に変化が生まれる可能性があります。そのため、タイヤの磨耗具合に応じた走行を行うための学習が必要になるわけです。

このように、自動運転のデータ処理においては特に「リアルタイム性」が求められるため、できる限り現場近くでデータ処理する必要があります。そこで注目を集めたのがエッジAIだったのです。

自動運転を行う車にエッジAIを搭載すれば、その車が自ら画像を解析した上で判断することができるようになります。そのため、クラウドAIでは課題とされていた通信のタイムラグをなくすことができるわけです。

 

■大手企業も注目するエッジAIの未来

■大手企業も注目するエッジAIの未来|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

先ほどもご紹介したように、昨今のAI業界においては「クラウドAI」が主流となっており、GoogleやAmazonなどの大手企業もクラウドでAIサービスを提供している状況です。ただし、その向きも少しずつ変わりつつあります。

たとえばAppleでは、2017年に発売されたiPhone Xから、AI専用の回路である「Neural Engine」が搭載されており、エッジAIを積極的に活用する姿勢を見せています。また、国内の大手半導体メーカーであるルネサスエレクトロニクス株式会社では、少ない消費電力で素早くCNN(畳み込みニューラルネットワーク)の推論を行えるAI技術を2019年に開発し、注目を集めました。開発されたAI技術は「AIアクセラレータ技術」と呼ばれており、同社が提供しているAIソリューション「e-AI」の2022年以降にリリースされる製品に搭載されるそうです。

 

■さまざまな企業によるエッジAIの開発競争が加速

今回ご紹介した事例以外にも、さまざまな企業がエッジAIの開発を行っており、開発競争が加速しつつある状況です。また、AIの「深層学習(ディープラーニング)」という領域は、とくにスタートアップが活躍しやすい傾向にあるため、それがさらなる開発競争を生んでいると考えることもできるでしょう。

そして、経済産業省が「AIエッジコンテスト」という、エッジAIにおける優秀な人材、アイディアを発掘するためのコンテストを開催したことなども追い風の要因になっています。こういった点からも、いかにエッジAIへの期待度が高まっているかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

とくに、自動車の自動運転に関しては、自動車による死亡事故が多発しているため、エッジAIが今後の自動車事故の増減を左右すると言っても過言ではないかもしれません。より安全かつ便利な社会を実現する上で、エッジAIは極めて大きな役割を担っているといえるのではないでしょうか。とはいえ、エッジAIを含めたAI技術全般は、現在も進化を続けている状況です。今後のさらなるAI技術の進歩にも注目が集まります。

 

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