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2019/12/6

自然言語処理でできることとは?仕組みを詳しく解説

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自然言語処理でできることとは?仕組みを詳しく解説|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

私たち人間は、言語を用いて日常生活を生きています。それは会話だけでなく、文章においても言えることです。もし、会話や文章による意思伝達(コミュニケーション)ができなくなってしまったらと想像すると、非常に恐ろしいことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

そんな、現代では当たり前のように使われている言語をコンピューターなどが正しく理解する方法として、「自然言語処理」というものが用いられています。

機械翻訳や対話システムなどが、人それぞれ少しずつ異なる言い回しを正しく理解することができるのは、この自然言語処理という技術が存在するからに他なりません。

今回は、そんな自然言語処理ができることについて、詳しく見ていきましょう。

■自然言語処理における「自然言語」って何?

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自然言語処理は、その名の通り「自然言語を処理する技術」を指しているわけですが、そもそも「自然言語」というものが何なのか、いまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。この「自然言語」とは、私たちが日常的な会話で使用している言語のことだと捉えていただければ問題ありません。

ちなみに、自然言語と相反する言語としては「コンピューター言語」というものがあり、「1+2+5」といったような一通りの解釈しか存在しないようなものは、コンピューター言語に該当します。

一方の自然言語には、複数の解釈ができるケースも少なくありません。例えば、「A君は自転車で帰宅中のB君を追いかけた」という文章があったとします。この場合、「A君は自転車に乗り、帰宅中のB君を追いかけた」という解釈をすることもできれば、「A君は、自転車に乗って帰宅しているB君を追いかけた」という解釈をすることもできるわけです。

このように自然言語は複数の解釈ができることから、これまでは適切な形で処理を行うことが難しいとされてきました。しかし、近年はAI(人工知能)の技術が発展したことにより、非常に高い精度で自然言語処理を行えるようになってきているのです。

では、具体的にその自然言語処理ではどのようなことができるのか、詳しく見ていきましょう。

(参照:SPJ 自然言語処理(NLP)とは?具体例と8つの課題&解決策)

 

■自然言語処理でできること1:機械翻訳

■自然言語処理でできること1:機械翻訳|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

(参照:Google 翻訳)

Google翻訳をはじめとする機械翻訳は、多くの方が一度は利用したことがあるのではないでしょうか。この機械翻訳は、まさに自然言語処理によってできることのひとつです。ここ数年で機械翻訳の精度は一気に高まってきており、最近では合成音声と組み合わせたサービスも多くなってきています。

例えば、「あなたは将来、進歩した自然言語処理の技術を実感することになるでしょう」という日本語を英語に訳した場合には、「In the future, you will experience advanced natural language processing techniques.」となります。

しかし、この「In the future, you will experience advanced natural language processing techniques.」という文章をもう一度和訳すると、「将来的には、高度な自然言語処理技術が体験できます。」という文章になるのです。

私たち日本人は、一般的な会話の中で「あなたは~するでしょう」といった言葉の使い方をするケースは多くありません。Google翻訳はそれを理解した上で、より一般的な表現に近い言葉に置き換えることができているのです。

まさに、AIの技術によって的確に文脈解析と意味解析が行われ、適切な解釈のもとで自然言語処理が行われているということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

■自然言語処理でできること2:対話システム

■自然言語処理でできること2:対話システム|人工知能を搭載した製品・サービスの比較一覧・導入活用事例・資料請求が無料でできるAIポータルメディア

また、Amazonのスマートスピーカー「Alexa」などで知られる対話システムも、自然言語処理でできることのひとつです。こういったスマートスピーカーを利用したことがある方であれば、人との会話に近づいてきていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

そんなスマートスピーカーには、さまざまなことを指示することができます。例えば、指示されたアプリを立ち上げるという作業です。人が「Alexa、○○を開いて」と指示を出せば、スマートスピーカーはその自然言語を的確に解釈し、その指示通りの操作を実行していきます。

これは、例えばAlexaの場合、インターネット経由でAmazonのクラウドにつながっているため、Alexaが聞いた音声がクラウドに送られてテキスト変換されるという仕組みなのです。

自然言語処理の技術は、そのテキストからユーザーの求めるアプリを推測することができます。そのため、約3万種類も存在するアプリの中から、最適なものを提示することができるわけです。

仮にユーザーが「Alexa、いま何時?」という質問をすれば、Alexaは時計アプリの検索を行い、そのアプリから時刻情報を収集し、自然言語処理によって「現在○時○分です」といった回答を示します。こういった機能も、自然言語処理によってできることのひとつなのです。

■可能性を秘めた自然言語処理は今後さらに進化する可能性も

また、上記でご紹介したもの以外にも、ユーザーからの質問を正しく理解し、適切な回答を示すチャットボットというシステムもあります。このチャットボットの技術には、文章の意味を理解し自動要約するなど、さまざまな形で自然言語処理が活用されています。

また、スマートフォンにおいては、iPhoneの「Siri」やNTTドコモの「my daiz(マイデイズ)」など、音声対話による情報検索のシステムが一般的になりつつあります。すでに、日常生活で当たり前のように使用しているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、すでに自然言語処理の技術が完璧かというと、決してそのようなわけではありません。むしろ、今後さらに進化する可能性を秘めた技術といえるでしょう。

例えば、「この部屋少し暑いね」という言葉を発した場合、システムは単純に「この部屋は暑い」という事実のみを表している文として解析します。

しかし、人間同士の会話であれば「その人が暑さに不快感を抱いていること」「部屋の窓を開けることでその不快感が解消される可能性があること」「エアコンを付ければ部屋が涼しくなること」など、複数の推論の末に「エアコンを付けましょうか」といった提案が生まれます。

これは、私たち人間がこれまでの人生において培った「窓を開けると涼しくなる」「エアコンを付けると涼しくなる」といった経験に基づく常識を持ち備えているからに他なりません。こういった知識、常識をコンピューターがどうやって表現し、処理していくかどうかという点は、自然言語処理をはじめとするAI分野の大きな課題といえるでしょう。
とは言え、AIは驚異的なスピードで進歩を続けていますので、今後このような課題を解消する日も決して遠くはないかもしれません。これから先の自然言語処理の進歩に、ますます注目が集まるでしょう。

(参照:NTTドコモ my daiz(マイデイズ) | サービス・機能)

 

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